SQL Plusの使い方について説明します。
- SQL Plusとは
- SQL Plusの起動方法
- SPOOL機能
- 設定値の表示機能(SHOWコマンド)
- 直前のSQLを表示(LISTコマンド)、実行(/)
- 置換機能(CHANGEコマンド)
- 条件の追加(APPENDコマンド)
SQL Plusとは
データベースに接続し、SQLを実行するツール(アプリケーション)です。
SQL Plusの起動方法
SQL Plusは以下の2つの方法で起動が出来ます。
1.コマンドプロンプトから起動する方法
2.SQL Plusのログイン画面から起動する方法
1.コマンドプロンプトから起動する方法
コマンドプロンプトから起動する方法は以下の通りです。
<ユーザー名とパスワードをそれぞれ入力する方法>
1.コマンドプロンプト起動する
2.sqlplus と入力し、「Enter」キーを押下
3.「ユーザー名を入力してください」と表示されるのでユーザー名を入力し、「Enter」キーを押下
4.「パスワードを入力してください」と表示されるのでパスワードを入力し、「Enter」キーを押下
5.Oracle Databaseに接続された旨の表示がされる
<ユーザー名とパスワードとネットサービス名を入力する方法>
1.コマンドプロンプトを起動する
2.sqlplus ユーザー名/パスワード@ネットサービス名を入力し、「Enter」キーを押下
3.Oracle Databaseに接続された旨の表示がされる
※ネットサービス名とは、tnsnames.oraから確認できます。ネット経由でデータベースに接続する場合にデータベースを特定する名前です。
</nologとCONNECTを使った方法>
1.コマンドプロンプトを起動する
2.sqlplus /nologと入力し「Enter」キーを押下
3.CONNECT ユーザー名/パスワードを入力し、「Enter」キーを押下
4.接続された旨の表示がされる
※/nolog とは、接続なしのSQL Plusのセッションの開始を意味します。ログイン無しという意味でのnologで、ログファイルのlogではありません。
2.SQL Plusのログ画面から起動する方法
Oracleインストールの際にSQL Plusアプリもインストールされていると思うので、SQL Plusのアプリを起動し、ユーザ名とパスワードを入力して接続します。
SPOOL機能
SQLの実行結果をログとして任意のファイルに出力する機能がSPOOL機能です。この機能を使うことで、後から実行結果を確認することができます。
SPOOL機能の使い方は、SQLの実行前にOS上のファイルを指定するだけです。
・ログの取得開始
SPOOL OS上のログを記録するファイルパス
・ログの取得終了
SPOOL OFF
使用例)デスクトップにsql.logというログ記録用のファイルを配置し、そこにログを記録
1.ログを記録するファイルの指定
SPOOL C:\Users\windowsのユーザ名\Desktop\sql.log
2.ログを記録するSQLを実行
select文を実行
3.デスクトップのsql.logにログが記録されていることを確認
4.ログの記録を終了する
SPOOL OFF
設定値の表示機能(SHOWコマンド)
SHOWコマンドを使うとSQL Plusの設定値を確認することができます。
確認できる項目は、SQLPlusで設定できる項目一覧、現在の設定値、現在接続しているユーザ情報などになります。
・設定項目と設定値の確認
SHOW ALL
使用例)SPOOL機能でSHOW ALLで出力した設定値をlogファイルに記録する
1.ログを記録するファイルの指定
SPOOL C:\Users\windowsのユーザ名\Desktop\sql.log
2.設定項目・設定値の確認
SHOW ALL
3.デスクトップのsql.logにログが記録されていることを確認
4.ログの記録を終了する
SPOOL OFF
直前のSQLを表示(LISTコマンド)、実行(/)
LISTコマンドは、SQL Plusのバッファに格納されている直前に実行したSQLを表示します。LISTコマンドで表示したSQLは/を入力し「Enter」キー押下で実行できます。
直前のSQLを表示
LIST
LISTで表示したSQLの実行
/
置換機能(CHANGEコマンド)
SQL Plusに入力したSQLの内容を置換する機能。入力間違えや条件文の一部変更などで使うと便利です。LISTコマンドと一緒に使うと確認しながら置換が出来ます。
置換機能
CHANGE /変更したい文字列/変更後の文字列
C /変更したい文字列/変更後の文字時列
使用例1)
1.誤ったSQLを実行
select * form employees;
2.置換機能
change /form/from
※置換後のSQLが表示される
3./を入力し、「Enter」キーを押下し、SQLを実行
使用例:LISTコマンドで確認しながら実行)
1.LISTコマンドで直前でエラーになったSQLを表示
2.CHANGEコマンドで置換
3.LISTコマンドで置換後のSQLを表示
4./を入力し、「Enter」キーを押下し、SQLを実行
条件の追加(APPENDコマンド)
APPENDコマンドは、指定した文字列をSQLバッファ内のSQLの終わりに追加することができます。そのため、APPENDコマンドを使うことでWHERE句を追加することができます。
条件の追加
APPEND 文字列
A 文字列
※APPENDコマンドと文字列の間には半角ブランクを2つ入れる。
使用例)
1.条件を指定せずにSELECTを実行
selece * from employees;
2.条件の追加
APPEND where rownum < 10; を入力し、「Enter」キー押下
※where句が追加されたSQLが表示される
3./を入力し、「Enter」キーを押下し、SQLを実行する