オーロラさんの勉強帳

SESの客先常駐勤務。データベース、Excel、Excel VBA、ネットワーク、LinuxなどIT関連のことを主に書いていきます。

【資格】CompTIA Procject+(PK0-004)に合格。学習方法、学習時間などを紹介

先日、CompTIA Procject+(PK0-004)を受験し、無事合格したので学習方法、学習時間を紹介します。(2023年6月時点の情報です)

CompTIA Procject+(PK0-004)とは

プロジェクトマネジメントの知識を証明する資格です。
プロジェクトの立ち上げ、プロジェクト計画の作成、プロジェクトの実行と運営、プロジェクトの監視・コントロール、プルジェクトの終結と、中・小規模のプロジェクトの一連の知識を体系的に学習できます。

Project+

以下はCompTIA公式サイトのProject+の紹介文章です。

プロジェクトマネジメントのスキルと知識を評価するワールドワイドの認定資格です。
小規模から中規模のプロジェクトを管理するプロフェッショナルを対象とし、プロジェクトライフサイクルの管理、適切なコミュニケーションの実施と管理、ステークホルダーとリソースの管理、プロジェクト文書の管理に必要なスキルと知識を評価します。

CompTIA Project+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

試験概要

試験の概要は以下の通りです。

  • 試験番号:PK0-004
  • 受験資格:特になし
  • 資格更新:なし
  • 試験時間:90分
  • 問題数:最大95問
  • 合格スコア:710スコア (100~900スコア形式)
  • 受験料金:税込46,284円

<出題範囲>

試験分野 出題比率(目安)
プロジェクトの基本 36%
プロジェクトの制約条件 17%
コミュニケーション管理/変更管理 26%
プロジェクトツールとドキュメント 21%


受験料金など記事作成時点から変更になる可能性がございますので、受験される際は、公式サイトから確認をお願いいたします。
受験料金は2018年4月時点では税込37,354円でしたが、2023年6月時点では税込46,284円と1万円ほど値上がりしてます。
CompTIA Project+ | ADDITIONAL PROFESSIONAL|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

どんな人におすすめの資格?良い点、悪い点

Project+については、以下のような人に受験をおすすめをします。

  • マネージャー/リーダーの方
  • これからマネージャー/リーダーになる方・なりたい方
  • マネジメントの知識を得たい方
  • マネジメントの知識を証明できる資格が欲しい方

Project+の良い点・悪い点は以下の通りです。

<良い点>

  • IT業界のマネジメント系資格の中で取得しやすいこと (取得しやすい難易度・受験料金である)
  • 実務で役立つマネジメントの基礎知識を習得できること
  • マネージャー/リーダーを目指す方には、アピール材料になること

他のマネジメント系の資格は、IPAのプロジェクトマネージャー、ITサービスマネージャなどかなり難易度が高いですが、Project+はそれほど難易度が高くないため気軽に受験できるのがメリットだと感じます。(受験料金は高いですが、IT業界の資格は受験料金が高いものが多いです)
また、リーダーやマネージャーの実務でも役立つマネジメントの基礎知識を習得できることもメリットだと思います。


<悪い点>

  • 受験料金が高い
  • 転職などでは評価されない可能性が高い

IT業界の資格は受験料金が高いものが多いので、仕方ないと思いますが、やはり高いですね。会社で受験料を全額負担してくれるのであれば、積極的に受験しても良いと思います。自費での受験は、自身のキャリアを考えた上で、Project+が必要であれば取得するくらいでいいかと思います。

また、Project+の評価ですが、転職時にこの資格を持っているからと言って、有利になることはないでしょう。持っていないよりは、持っていた方がマシというレベルだと思います。

難易度

易しい

学習期間

3カ月

平日、会社帰りに喫茶店で30分~1時間ほど、休日も1時間ほどの学習を、ところどころ休みながら続けました。

学習方法

以下4つの学習方法で、Project+に合格することができました。

  1. CompTIA Project+ テキスト (PK0-004) / TAC出版 (税別4,000円)
  2. CompTIA Project+ 問題集 (PK0-004) / TAC出版 (税別2,500円)
  3. 公式サイトのProject+の類似問題
  4. インターネットでProject+の問題を検索

【1】【2】のCompTIA Project+ テキスト・問題集

インプットとアウトプットを同時に行い、知識を定着させたかったのでテキストと問題集を同時進行で進めました。
試験直前まで、テキスト・問題集は繰り返し読み込みました。

試験直前ではテキストの章末問題、問題集がほぼ100%正解できる状態でした。(ただし、一部問題を暗記してしまってちゃんと理解できていない問題もありました)

使用したテキスト、問題集は以下の通りです。

【3】公式サイトの類似問題

試験2週間ほど前に公式サイトの類似問題でも学習。
10問だけですが、必ず学習することをおすすめします。

類似問題 | トレーニング|CompTIA JAPAN (コンプティア 日本支局)

【4】インターネットでProject+の問題を検索

Project+の過去問などで検索して、無料で学習できるものをいくつか試しました。この学習は大切だと思います。できる限り多くの問題を解き、理解することをおすすめします。

最後に試験を受けた所感、困ったこと

TAC出版の問題集はわかりやすい日本語ですが、実際の試験は直訳の日本語的な表現が多く、かなり困りました。
問題集の問題になれていると、戸惑うのでネットで検索してたくさんの問題を解いた方が良いと思います。

試験時間90分ですが、すべて使いました。
1周目にかなり時間を要し、見直しの2周目、3周目、気になる問題を最後に見直して試験を終了しました。
1周目にかなりの時間を要したため、若干焦りました。

もし、受験を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください。
お読みいただきありがとうございました。

【Excel】REPT関数(リピート関数)の使い方・REPT関数とLENB関数で固定長のデータを作成する方法

本記事では、ExcelのREPT関数(リピート関数)の使い方、REPT関数とLENB関数を使って固定長データを作成する方法をご紹介します。

  1. REPT関数の使い方
  2. REPT関数を使って固定長のデータを作成する方法

1.REPT関数(リピート関数)の使い方

REPT関数は文字列を指定した回数だけ繰り返して表示します。

以下の画像では、セルD3に『=REPT(B3,C3)』と入力して、◎を10回繰り返し表示させています。セルD3の数式は『=REPT("◎",10)』でもOKです。

REPT関数(リピート関数)

REPT関数の書式

REPT関数は「文字列」、「繰り返し回数」の2つの引数を必ず指定します。

REPT(文字列,繰り返し回数)

  • 文字列:繰り返す文字列を指定します。
  • 繰り返し回数:文字列を繰り返す回数を、正の数値で指定します。


繰り返し回数に負の数値(-1など)を指定すると、#VALUE!(エラー値)を返します。
繰り返し回数に0を指定すると、空白文字列("")を返します。
REPT関数で作成できる文字列の上限は32,767文字までです。32,767文字を超える場合は、#VALUE!(エラー値)を返します。


REPT関数の基本的な使い方について

以下の画像では、REPT関数を使ってB列の文字列をC列の回数だけ繰り返し表示しています。

REPT関数の動作

2.REPT関数とLENB関数を使って固定長のデータを作成する方法

REPT関数LENB関数を使って固定長データを作成する方法を紹介します。

REPT関数・LENB関数で1項目だけの固定長データを作成する

以下の画像では、15桁(15バイト)の固定長データを作成しています。

REPT関数とLENB関数で固定長データを作成


数式を見てみましょう。

15-LENB(C4)
15桁-C4の文字数の桁数を除算します。
15桁の固定長にするために足りない桁数を調べています。

LENB関数は文字列のバイト数を返す関数です。


REPT(" ",15-LENB(C4))
15-LENB(C4)で調べた15桁に足りない桁数分、REPT関数で半角ブランクを繰り返しています。


=C4&REPT(" ",15-LENB(C4))
C4の文字列と半角ブランクを結合して、15桁の固定長にしています。


いろいろなパターンを試してみましょう。


複数の項目の固定長データの作成方法

実際の業務では、以下画像のように複数の項目を結合した固定長のデータを使うと思います。

REPT関数とLENB関数で固定長のデータを作成

1項目の数式を&で結合するだけで、固定長のデータを作成することが可能です。
以下がセルG4の数式です。
=C4&REPT(" ",5-LENB(C4))&D4&REPT(" ",15-LENB(D4))&E4&REPT(" ",6-LENB(E4))&F4&REPT(" ",8-LENB(F4))


テキストファイルに作成した文字列をコピー&ペーストすれば、固定長のデータファイルを作成することができます。



以上、お読みいただきありがとうございました。

【Excel】LEN・LENB関数を使って全角・半角をチェックする方法をわかりやすく説明 ~情シスあるある。Excelの申請書・依頼書で使える知識~

情シスで働いていると、Excelの申請書・依頼書でユーザから依頼がくるケースは多いと思います。また、登録・更新するデータが入力されたExcelやCSVファイルが添付されて依頼がくるようなこともあります。

そのExcelを基にシステムの管理者画面やデータベースに直接SQLで登録や更新を行うのですが、ユーザから送付されたExcelのデータに不備が多いこと多いこと。
全角、半角のルールが守られていなかったり、必須項目の入力が漏れていたり、文字数が超過していたり。

今回はそんなときに使える全角・半角を確認する方法をわかりやすく説明いたします。


LEN関数、LENB関数の説明

全角、半角の確認を行う際に使用するLEN関数、LENB関数について説明します。

LEN関数

LEN関数は引数に指定した文字列の文字数を返します。半角文字(1バイト)、全角文字(2バイト)も関係なく、1文字は1として数えます。


■LEN関数の書式
=LEN(文字列)

LENB関数

LENB関数は引数に指定した文字列のバイト数を返します。半角文字は1バイト、全角文字は2バイトです。


■LENB関数の書式
=LEN(B文字列)

LEN関数・LENB関数の使用例

文字列が入力している特定の1セルをLENB関数の引数として指定した使用例

引数にセル範囲を指定する『#SPILL!』とエラーになります。

#SPILL!エラー


LEN関数、LENB関数の引数として、文字列を直接指定した使用例


LEN・LENB関数を使って入力された文字列が全角のみ、半角のみ、全角・半角混在かを確認する方法

LEN・LENB関数で全角のみ、半角のみ、全角半角混在を判断する考え方

<全角のみ、半角のみ、全角半角混在を判断する方法>
■全角のみの場合
 文字数×2=バイト数になります。
 つまり、『LEN関数の結果×2 = LENB関数の結果』となります。
 
■半角のみの場合
 文字数=バイト数になります。
 つまり、『LEN関数の結果 = LENB関数の結果』となります。

■全角半角混在の場合
 全角のみの場合にも、半角のみの場合にも合致しない場合は、全角半角混在のデータとなります。

Excel 全角・半角の判断方法
Excel 全角・半角の判断方法

申請書や依頼書で文字列が全角のみ、半角のみ、全角・半角混在かをチェックしてみる

以下の申請書で全角、半角のチェックをしてみましょう。
B列(社員番号)は半角、C列(社員氏名)は全角、D列(フリガナ)は半角で入力する必要があります。

LEN・LENB関数を使って全角・半角をチェックする

単純にTRUE、FALSEで申請書の規則通りに全角のみ、半角のみで入力されているかを確認しています。

■B列、D列の半角チェック
『=LEN(B5)=LENB(B5)』、『=LEN(D5)=LENB(D5)』のように、全角のみなら「TRUE」、全角以外の文字があるなら「FALSE」を返します。

■C列の全角チェック
『=LEN(C5)*2=LENB(C5)』のように、半角のみなら「TRUE」、半角以外の文字があるなら「FALSE」を返します。


条件式書式で申請書の規則に違反するデータにわかりやすい背景色を設定する

条件付き書式で、申請書の規則に違反するデータに背景色を設定する方法を記載します。
以下の例は、B列について半角の指定があるので、全角の文字が含まれる場合に背景色を黄色に設定します。

1.「ホーム」タブ、「条件付き書式」、「新しいルール」を順次選択します。

2.「数式を使用して、書式設定するセルを決定」を選択、「次の数式を満たす場合に値を書式設定」欄に『=LEN(B5)<>LENB(B5)』と入力、「書式」を選択します。
※=LEN(B5)<>LENB(B5)は、半角以外の文字が含まれた場合に書式を設定する条件となります。
※C列で全角以外の文字が含まれるセルを強調させる場合は、セル「C5」に『=LEN(C5)*2<>LENB(C5)』を指定します。

3.「塗りつぶし」タブを選択、「背景色」に黄色を選択、「OK」を選択します。

4.「OK」を選択します。

5.条件式書式を設定したセル「B4」をコピーし、条件付き書式を設定したいセル範囲を複数選択し(画像の場合はセルB5:B8)、右クリック、貼り付けオプションの「書式設定」を選択。

6.半角以外の文字があるセル(全角文字が含まれるセル)の背景色を黄色で強調することができました。


事前に申請書・依頼書のExcelに、全角半角・必須・文字数などを条件付き書式や入力規則で依頼者に気づかせれるように作成しておくのが、効率のいいやり方だと思います。
ただ、それでも不備のある状態で依頼されてしまうのが、情シスあるあるといったところでしょうか。

以上、お読みいただきありがとうございました。