オーロラさんの勉強帳

IT企業勤務。データベース、Excel、Excel VBA、ネットワーク、LinuxなどIT関連のことを主に書いていきます。少しでもお役に立てたら幸いです。

【Excel VBA エキスパート ベーシック】Msgbox関数 (メッセージダイアログボックスの表示) (VBA入門30)

 

Msgbox関数とは

以下のようなメッセージを表示するダイアログボックスを表示します。

<Msgbox例>

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構文
Msgbox 文字列,ボタン・アイコン,タイトル
 →戻り値を取得しない場合は引数を()で囲いません。
Msgbox(文字列,ボタン・アイコン,タイトル)
 →戻り値を取得する場合は引数を()で囲みます。
※引数を()で囲むかどうかは、Msgbox関数の戻り値を利用するかどうかで決まります。戻り値を利用しない場合は()は不要。戻り値を利用する場合は()が必要です。
※ヘルプファイル、コンテキストを指定するMsgbox(文字列,ボタンとアイコン,タイトル,ヘルプファイル,コンテキスト)という書き方もありますが、本記事では省略します。

 

引数

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引数の「ボタン・アイコン」の詳細

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ボタンのサンプル

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アイコンのサンプル

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標準ボタンのサンプル

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Msgbox関数の戻り値

ユーザがどのボタンをクリックしたのかにより、以下の定数を返します。戻り値を受け取る変数はLong型・Integer型で宣言します。

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サンプルコード1:戻り値を使わない場合

「Msgbox "おはようございます"」、「Msgbox ("おはようございます")」は同じメッセージを表示します。

「Msgbox "おはようございます",0,"挨拶"」は「挨拶」というタイトルをつけています。

「MsgBox "確定しますか", vbYesNoCancel + vbQuestion + vbDefaultButton3, "確認画面"」は「確定しますか」というメッセージ。ボタンを「vbYesNoCancel」で「はい」「いいえ」「キャンセル」を表示。「vbQuestion」で問合せアイコンを表示。「vbDefaultButton3」でデフォルトを3つ目のボタン「キャンセル」にしています。

コメントアウトしている「MsgBox ("確定しますか", vbYesNoCancel + vbQuestion + vbDefaultButton3, "確認画面")」はエラーになります。複数の引数を指定かつ戻り値を利用しない場合は()を使うとエラーになるので注意しましょう。

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サンプルコード2:戻り値を使う場合

Long型の変数iにMsgboxでどのボタンを押したか表す戻り値を格納し、その戻り値によってSelect Case文で該当するメッセージを表示します。

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【統計・データ分析】【基本】箱ひげ図の作成方法・使い方

 

箱ひげ図を作成する際は、四分位数を使います。四分位数については、以下の記事をご参照ください。

 

箱ひげ図とは

箱ひげ図とは、データのばらつきを可視化するための統計図です。データ群ごとに箱ひげ図を作成し、比較することで、データのばらつきを調べることもできます。

 

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箱ひげ図をExcelで作成する方法(Excel2016)

以下のデータで箱ひげ図を作成してみましょう。

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1.データ部分を選択した状態で「挿入」タブ>「統計グラフの挿入」>「箱ひげ図」を選択します。
※A列の日付情報は選択しません。

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以下のような箱ひげ図が作成されます。

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2.体裁を整える

タイトルを入力し、グラフ下部の「1」を削除します。

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「グラフのデザイン」タブ>「グラフ要素を追加」>「凡例」で凡例を追加します。

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以下のような箱ひげ図が完成します。
※体裁などは好みで他にも変更してみてください。

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データの分布を比較することができます。

 

補足情報

以下のようにデータを整形して、箱ひげ図を作成するとA稲荷、B大社、C神社とグラフの下に横軸が表示されます。元のデータを整形して、箱ひげ図を作成するのもいいかもしれません。

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【Excel VBA エキスパート ベーシック】数値系の関数 Int関数・Fix関数 (小数切り捨て) (VBA入門29)

 

Int関数とは

Int関数は引数に指定した数値の小数部分を切り捨て、整数部を返します。

 

構文
Int(数値)

 

引数の数値が正の値1.1~1.9なら1を返します。引数が負の値-1.1~-1.9なら-2を返します。後述するFix関数の場合、引数が負の値-1.1~1.9なら-1を返します。負の数値について、Int関数・Fix関数で扱いが違います。

 

 

Int関数のサンプルコード

A列の数値をInt関数を使って小数を切り捨てて、B列に代入しています。

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Fix関数とは

Fix関数は引数の数値の小数を切り捨てて、整数を返します。

 

構文
Fix(数値)

 

引数の数値が正の値の1.1~1.9なら1を返し、負の値の-1.1~-1.9なら-1を返します。

 

Fix関数のサンプルコード

A列の数値をInt関数で変換した数値をB列に、Fix関数で変換した数値をC列に代入しています。正の値は同じ結果ですが、負の値の場合に結果が異なります。

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