先日、『Excel VBA スタンダード』の試験に合格したので、学習方法・試験対策、学習時間などを紹介します。
- Excel VBA スタンダードとは
- Excel VBA スタンダードはどんな人におすすめ?
- Excel VBA スタンダードの試験概要
- 受験時の注意点
- 学習時間
- 学習方法
- Excel VBA スタンダードの試験結果
- Excel VBA スタンダードを受験した所感、受験される方へのアドバイス
Excel VBA スタンダードとは
株式会社オデッセイコミュニケーションズが実施しているExcelのVBA(Visual Basic for Application)のスキルを証明する資格です。
Excel、Accessそれぞれに、ベーシック、スタンダードの2種類のレベルがあり、ベーシックよりもスタンダードの方が上位の試験となります。
試験科目 | 概要 |
---|---|
Excel VBA ベーシック | 基礎的なマクロの読解、記述能力を診断 |
Excel VBA スタンダード | 基本文法を理解して、ベーシックレベルよりも高度なマクロを読解・記述する能力を診断 |
Access VBA ベーシック | データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法をはじめ、SQLに関する基本的な理解力を診断 |
Access VBA スタンダード | データベースの基礎知識、Access VBAの基本文法をはじめ、SQなど、ベーシックレベルに加えて高度なプログラムを読解・記述する能力を診断 |
Excel VBA スタンダードはどんな人におすすめ?
以下のような方におすすめです。
- プログラミング未経験で、プログラミングを学びたい方
- Excelの業務を効率化するためにVBAを学びたい方
- Excel VBAをすでに使っているが、基礎を復習したい方
プログラミング未経験、IT未経験の方は開発環境を準備したり、どの言語を学習するか迷うことも多いと思いますが
Excel VBAはExcelさえあれば、手軽にプログラミングが可能です。
「Excel VBA スタンダード」の資格取得だけでは、実際に業務でExcel VBAを使いこなすレベルにはなれませんが、
プログラミング初心者の入門、基礎固め的な感じで受験されると良いと思います。
Excel VBA スタンダードの試験概要
Excel VBA スタンダードの問題数、試験時間、合格基準、受験料など
項目 | 内容 |
---|---|
問題数 | 40問前後 |
出題形式 | 選択肢式、ドロップダウンリスト形式、穴埋め記述形式 |
試験方法 | CBT(Computer Based Testing)形式 |
試験時間 | 50分 |
合格基準 | 700点以上 (1,000点満点) |
受験料(一般) | 14,850円(税込み) |
受験料(割引) | 13,420円(税込み) |
Excel VBA スタンダードの合格率
Excel VBA スタンダードの合格率が60%を下回っていることに驚きました。
試験科目 | 合格率 |
---|---|
Excel VBA ベーシック | 81% |
Excel VBA スタンダード | 59% |
Access VBA ベーシック | 57% |
Access VBA スタンダード | 46% |
受験料など、変更となる可能性もございます。
受験される際は、必ず以下の公式サイトもご参照ください。
Excel VBA スタンダード|VBAエキスパート公式サイト
受験時の注意点
以前まではMOS(マイクロソフト オフィスス ペシャリスト)と同じIDで受験できたのですが、現在はOdyssey IDでの受験と変更になっていました。
受験される際は、事前に以下URLよりOdyssey IDを取得しておいてください。
Odyssey IDについては、公式サイトの以下URL内の「Odyssey IDの登録」に記載がございます。
vbae.odyssey-com.co.jp
学習時間
学習期間は約2カ月。学習時間は1日30分~1時間ほど学習し、正確な数値ではありませんが合計で30時間~50時間くらいの学習時間だったと思います。
あまり時間をかけすぎるとモチベーションが下がってしまう懸念があるため、2~3カ月くらいで受験することを目指して学習するのが良いと思います。
学習方法
以下2点の教材で試験対策をしました。
- VBAエキスパート 公式テキスト 「Excel VBA スタンダード」での学習
- Udemy 【累計40万部著者が教える】VBAエキスパート Excel VBAスタンダード試験対策講座」(講師: 吉田 拳, 鹿島 直美)での学習
1.VBAエキスパート 公式テキスト 「Excel VBA スタンダード」での学習について
公式テキストを3周ほど読みながら、都度、自分でテキストのVBAを記述して、プログラムを動かして理解を深めました。
プログラミングの試験ですので、たくさんコードを書く、テキストのコードだけでなく、自分でアレンジしたコードもどんどん書いて、実際に動かすのが重要だと思います。
公式テキストだけだと、対策として不十分な感もありました。
学習費用をかけたくない方は、インターネットで無料で利用できるExcel VBA スタンダードの学習サイトなども、公式テキストとあわせて活用されるのが良いかと思います。
2.Udemy 【累計40万部著者が教える】VBAエキスパート Excel VBAスタンダード試験対策講座」(講師: 吉田 拳, 鹿島 直美)での学習
公式テキストだけでは不安だったので、Udemyで試験対策講座を購入して学習しました。
試験対策だけでなく、VBAの基礎知識を学べる、実務に活かせる内容も含まれているのでおすすめです。
VBAは書籍で学習することが多く、動画での学習は新鮮でした。
Excel VBA スタンダードの試験結果
Excel VBA スタンダードの試験結果は以下画像の通りです。
基準点700に対して、750点で思ったより余裕がない点数で合格しました。
「検索とオートフィルター」、「データの並べ替え」、「テーブルの操作」がくせ者だと思います。
以下のような対策をして、合格を目指しましょう。
- 「検索とオートフィルター」、「データの並べ替え」、「テーブルの操作」以外の試験範囲を完璧にする。
- 「検索とオートフィルター」、「データの並べ替え」、「テーブルの操作」の対策をしっかりする。
Excel VBA スタンダードを受験した所感、受験される方へのアドバイス
出題傾向について
「検索とオートフィルター」、「テーブルの操作」の問題が非常に多く、
Excel VBAの試験というよりは、Excel VBAのテーブル・オートフィルターの試験という感想を抱くほどでした。
Excel VBA スタンダードの合格率がやや低いのは、「テーブル」や「オートフィルター」など、VBA実務経験者でもあまり使わない機能の出題率が高いのが原因かと思います。
実務でVBAを使用している方でも、「テーブル」や「オートフィルター」などの機能をVBAで使用しない方の方が多いのでは。
これから受験される方は、「検索とオートフィルター」、「テーブルの操作」、「データの並べ替え」を、重点的に学習することをおすすめします。
(もちろん、それ以外の試験範囲は完璧にしておいてください!)
試験問題への慣れ・学習方法について
また、公式テキストの模擬問題や、以下URLの公式サイトのサンプル問題で、出題形式に慣れておくこともおすすめします。
学習方法にも記載しましたが、インターネットで無料でExcel VBA スタンダードの学習ができるサイトもあります。
公式テキストだけの学習ではなく、無料の学習サイトなども検索して活用してみてください。
試験で分からない問題があった時の対策について
回答が分からない問題があっても、他の問題にヒントがあったりします。
例えば、オートフィルターの穴埋め問題で、他の問題文に穴埋めの個所のヒントとなるコードが書かれていたりします。
以上、お読みいただきありがとうございました。