Oracle Database(オラクルデータベース)をアンインストールしたにもかかわらず、関連ファイルなどが残ってしまった場合に削除する方法を紹介します。
通常のアンインストールがうまくいかなかった場合に実施する内容となります。サービス、レジストリの削除は自己責任でお願いいたします。
内容については、以下の記事を参照させていただきました。
OracleDBを中途半端にアンインストールしてしまった場合の対処法 #Windows10 - Qiita
目的
- 中途半端にアンインストールされたOracle DBを削除する
- アンインストールが不完全なOracle DBを強制的に削除する
- Oracle DBを削除して、再度Oracle DBをインストールする
Oracle DBをアンインストールした後に、再インストールしようとしたところ、以下のようなMsgが表示されて、再インストールができない状態でした。
アンインストールしたOracleDBのフォルダ、ファイル、レジストリなどが削除されずに残っていました。
このマシンにはすでにOracle Database Express Editonサービスが存在しています このマシンにはすでにOracle Database Express EditionまたはOracle Database Freeサービスが存在しています。

留意点
私はOracle VM VirtualBoxのファイルを削除してしまったみたいで、Virtual Boxを再インストールする必要がありました。
原因は「C:\Program Files\Oracle」内のVirtualBoxのフォルダ・ファイルを削除したことです。
「3.アンインストールされなかったフォルダ・ファイルを削除する」で、フォルダを削除する際は「C:\Program Files\Oracle」内のOracleDB関連のフォルダ・ファイルのみを削除するよう気を付けてください。
強制的にOracleDBを削除する方法
以下の3つの対応をすることで、再インストールが可能になりました。
1.Oracleから始まるサービスを削除する
2.レジストリから「HKEY_LOCALMACHINE\SOFTWARE\ORACLE」を削除する
3.アンインストールされなかったフォルダ・ファイルを削除する
※C:\app (インストール時に指定したOracleベースのディレクトリ)
※C:\Program Files\Oracle(ソフトのインストール場所)

1.Oracleから始まるサービスを削除する
1.Windowsキー+Rキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」画面を表示させます。
2.「services.msc」を入力し、「OK」を選択します。

3.Oracleから始まるサービスを確認、テキストエディタなどにひかえておきます。

参考:サービス名をダブルクリックすると「プロパティ」画面が開き、サービス名をコピーできます。また、実行ファイルのパスも念のため控えておくと良いと思います。
(「3.アンインストールされなかったフォルダ・ファイルを削除する」で削除するフォルダのヒントになります)

4.コマンドプロンプトを「管理者として実行」で開きます。
5.[サービス名]の部分に、「3.」で確認したOracleから始まるサービス名を入れて、コマンドプロンプトで実行します。
※Oracle以外のサービスを削除しないように注意してください。
sc.exe delete [サービス名]
例)sc.exe delete OracleJobSchedulerFREE

6.サービスを閉じて、再度、サービス画面を表示し、Oracleから始まるサービスが削除されていることを確認します。
2.レジストリから「HKEY_LOCALMACHINE\SOFTWARE\ORACLE」を削除する
1.Windowsキー+Rキーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」画面を表示させます。
2.「regedit」を入力し、「OK」を選択します。

3.「HKEY_LOCALMACHINE\SOFTWARE\ORACLE」を選択します。

4.「Oracle」を選択した状態で、右クリックして「削除」を選択します。
5.「キーの削除の確認」画面で「はい」を選択します。
3.アンインストールされなかったフォルダ・ファイルを削除する
Oracleベースのディレクトリ、Oracleのインストール場所を削除します。
Oracleベースはインストール時に何も変更しなければ、C:\appがデフォルトになっており、C:\app配下にOracle関連のフォルダがあると思います。
<参考>
・C:\app (インストール時に指定したOracleベースのディレクトリ)
・C:\Program Files\Oracle(ソフトのインストール場所)
私の場合は、OracleベースをDドライブ配下のフォルダを指定したので、そのフォルダとインストール場所の「C:\Program Files\Oracle」を削除しました。
※VirtualBoxなど他のOracleサービスを使用されている場合は、「C:\Program Files\Oracle」内のOracleDB関連のフォルダのみ削除してください。

もしかすると、人によっては関連フォルダ、ファイルが別の場所にあるかもしれませんが、私の場合は上記対応で削除が完了し、OracleDBを再インストールすることができるようになりました。
以上、お読みいただきありがとうございました。