オーロラさんの勉強帳

IT企業勤務。データベース、Excel、Excel VBA、ネットワーク、LinuxなどIT関連のことを主に書いていきます。少しでもお役に立てたら幸いです。

【統計・データ分析】【基本】変動係数

 

変動係数とは

変動係数とは、データの平均に対するデータのばらつきの大きさを表す指標です。英語ではCoefficient of Variationと書き、CVと表記されることもあります。

 

point

  • 平均値に対するデータのばらつきを相対的に評価するための値が変動係数です。
  • 変動係数は単位がない指標になります。標準偏差を平均で割って求めるため、単位に依存しない指標となります。データの比較に用いることができます。 

 

変動係数の求め方・計算式

変動係数は標準偏差」÷「平均」で求めることができます。

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 標準偏差の求め方は以下の記事で紹介しました。

 

標準偏差・変動係数を計算してみよう

以下のようなデータで標準偏差・変動係数を計算してみましょう。

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1.平均値と標準偏差を求める

平均はの「AVERAGE関数」、標準偏差は「stdev.p関数」もしくは「stdev.s関数」で求めます。

※stdev.p関数(母標準偏差/標本標準偏差)は全てのデータ(母集団)を基に標準偏差を求める場合に、stdev.s関数()は一部のデータを基に全てのデータを推測して標準偏差を求める場合に使います。

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2.平均値÷標準偏差で変動係数を求める

平均値を標準偏差で割って変動係数を求めます。

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変動係数から平均値に対するデータのばらつきを考える

平均値に対するデータのばらつきが一番大きいのは、変動係数が最も大きいB社が相対的にばらつきが大きいことが分かります。

月間の売上のばらつきが一番大きいのは、標準偏差が大きいC社がばらつきが大きいことが分かります。

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おまけ:分散、標準偏差、変動係数の求め方 

エクセル関数を使わない求め方を記載します。

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1.A社、B社、C社の各月の売上の平均値を求めます

2.各月の売上-平均の値(偏差)を求めます ※データ-平均

3.偏差の2乗を求めます ※データ-平均の2乗

4.偏差の2乗の和を求めます ※データ-平均の和

5.偏差の2乗をデータの件数で割って、分散を求めます

6.分散の値の平方根標準偏差です

7.標準偏差を平均値で割ったものが変動係数です